スリランカのバワ建築ホテルでアーユルヴェーダを満喫するリトリート旅

スリランカは、アーユルヴェーダ（インド・スリランカなど南アジア発祥の伝統的な医療技術）の発祥地の一つとして知られ、世界中の人々がその恩恵を受けるために訪れる場所となっています。

今回は、スリランカの有名な建築家・ジェフリーバワ氏が設計したホテル：ヘリテージ・アーユルベーダ・マハ・ゲダラ（Heritance Ayurveda Maha Gedara）で、アーユルヴェーダを満喫するリトリート旅についてご紹介します。

私自身、本格的なアーユルヴェーダの治療を受けたのははじめてでしたが、5日間の滞在後、また来たい！と思うほどスッキリ、リフレッシュすることができました。

バワ氏はスリランカの文化や環境を尊重しながら、モダンな建築スタイルと伝統的な要素を融合させた作品で国際的に評価されており、多くのアジアンリゾートホテルに影響を与えたと言われています。

ジェフリー・マニング・バワ（Geoffrey Bawa、1919年7月23日 – 2003年5月27日）は、スリランカ・コロンボ出身の建築家。スリランカを代表する建築家で、トロピカル・モダニズムの第一人者として、アジアンリゾートホテルなどを手掛けた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

彼は、トロピカルな気候と環境に適した建築を提唱しました。彼の作品は、自然光や風、景色との調和を重視しており、室内と室外の区別をあえて曖昧にすることで、自然の中で暮らすような感覚を持たせるデザインが多いそうです。

最近のリゾートホテルに多くみられる海や空とプールがつながったように感じるインフィニティープールも、彼がヘリタンスアフンガッラ（旧トライトンホテル）に初めてホテルに取り入れたことから、インフィニティプールの生みの親と言われています。

アーユルヴェーダは、インド・スリランカなど南アジア発祥の伝統的な医療技術です。アーユルヴェーダの目的は、身体や心のバランスを整えることで、健康を維持することです。

アーユルヴェーダでは、自然の中から得られる植物やハーブ、スパイスなどを使った自然療法が中心となっており、食事やマッサージ、ヨガなども重要な要素となっています。また、アーユルヴェーダは、個人の体質や症状に合わせた治療を行うため、効果的な治療が期待できます。

日本ではマッサージやエステのようなイメージがあるかもしれませんが、インドやスリランカではドクターの診断のもとに行われる治療として、医療の一つとして扱われています。

先に紹介したジェフリー・バワ氏が手がけたスリランカの西南部のビーチに建つリゾートホテルです。ここでは美しい建物と海辺の景色にうっとりするだけでなく、本格的なアーユルヴェーダプログラムを受けることができます。

数日間、このホテルに宿泊すると、自分の体質にあった3食の食事と、ヨガ、アーユルヴェーダの治療・エステ・マッサージのプログラムを毎日受けることができます。

Discover serenity at Heritance Ayurveda, a beachfront resort designed by renowned architect Geoffrey Bawa. Indulge in the essence of Ayurvedic traditions amidst the tranquil surroundings of our resort and embark on a journey towards holistic well-being.

翻訳：著名な建築家ジェフリー・バワが設計したビーチフロントのリゾート、ヘリタンス・アーユルヴェーダで静寂をご堪能ください。静寂に包まれたリゾートでアーユルヴェーダの真髄に触れ、ホリスティックな健康への旅に出かけましょう。

出典：Heritance Ayurveda HP

スリランカの西南部、国際空港がある都市コロンボから車で約1時間45分の距離にあります。

Nestled along the picturesque coastline of Sri Lanka, Heritance Ayurveda is just 1 hour and 45 minutes away from Colombo. If you choose to embark on a train journey to Beruwala, the scenic views and locality will leave you captivated. For a quicker route, the Southern Expressway is your best choice. Embrace the warm and welcoming weather with mostly sunny days awaiting your arrival.

翻訳：スリランカの美しい海岸線沿いに位置するヘリタンス・アーユルヴェーダは、コロンボからわずか1時間45分の距離にあります。ベルワラまでの鉄道の旅に出れば、その美しい景色と土地柄に魅了されることでしょう。より早く行くには、南部高速道路が最適です。晴れの日が多く、暖かく快適な気候があなたの到着を待っています。

出典：Heritance Ayurveda HP > LOCATION

ヘリテージ・アーユルベーダ・マハ・ゲダラ（Heritance Ayurveda Maha Gedara）に宿泊したら、どのような経験ができるのか、私の体験をご紹介します。

ホテルにチェックインしたら、まずはドクターの診断を受けます。

アーユルヴェーダではドーシャ（体質）にあった治療を行います。そのため、まずはドクターの診断を受けて自身のドーシャ（体質）を知ることから始まります。

日本語が話せるスタッフ（私のときは日本人の方でした）が通訳してくれたので、英語が苦手な私でもスムーズに診断を受けることができました。

自分のドーシャ（体質）にあった食事をすることが大切とされています。このホテルでは、自分の体質にあった食事を摂ることができます。バイキングのメニューにもひとつひとつに、どの体質の人向けのメニューかがわかるマークが記されているので、自分の体質にあったメニューを選ぶことができます。

南国ならではのたくさんのフルーツや、日本でもブームになったスリランカカレーを食べることができます。メニューもたくさんで、どれも本当においしかったです。日替わりのものもあるので、5日間宿泊しても食事に飽きることはありませんでした。

ドクターの診断後、毎日、飲む薬を処方されます。自分のドーシャ（体質）にあった、今の自分に必要な（不足している、乱れている）お薬ということでした。

毎朝、ビーチを臨むの中庭でヨガのレッスンを受けることができます。お部屋にはヨガマットもおいてあります。

ヨガとアーユルヴェーダを組み合わせることで、より健康的な生活を送ることができると考えられています。アーユルヴェーダの治療だけでなく、ヨガで身体を動かすことで、身体や心のバランスを整えることができます。

毎日、アーユルヴェーダの治療を受けることができます。どの治療を行うかなどは、申し込んだプログラム（宿泊日数や、ダイエット・デトックスなど予約時に指定したプログラム）や、ドクターの診断に合わせてプログラムが決まります。その都度、自分で選べるわけではない点は注意しましょう。

また施術の効果を高めるために、施術後の過ごし方についても注意がある場合があります。入浴やシャワーについても、今日は「シャワーだけにしてください」「洗い流さないでください」などの指示を受けることがありますので、効果を高めるためにはその内容に従いましょう。

スリランカ料理のクッキングクラスや伝統音楽を楽しめるイベントがあります。毎日ではありませんが、長期間滞在する場合は、何かしらのイベントに参加することができると思います。

最も簡単な方法は、日本の旅行会社が提供するパッケージツアーに申し込んで、行く方法です。旅行会社にもよりますが、以下がセットになっているツアーであれば、ひとつひとつを調べて予約する必要がないため、手配が簡単です。

• 日本からの往復航空券
• ホテルの宿泊予約
• 空港からホテルまで、ホテルから空港までの送迎

また、こちらも旅行会社によりますが、アレンジの相談に乗ってくれる旅行会社であれば、例えば「ホテルを朝出発して、夜の飛行機の便までに観光したい！ショッピングしたい！」などを事前に日本語で調整することも可能です。

パッケージツアーで申し込みたい方は、「ヘリテージ・アーユルベーダ・マハ・ゲダラ　ツアー」などで検索してみましょう。

日本からの往復航空券とホテルの宿泊予約を、自身で予約して行くことももちろん可能です。ひとつひとつ調べて予約する必要があるので、手間はかかります。しかしながら、予算と期間とやりたいことを考慮して、自由に予定を組むことができます。

また、空港からホテルや目的地までの交通手段も事前に考えておきましょう。特に到着時間が夜になる場合だと、公共交通機関ではホテルや目的地にたどり着けないこともあります。

航空券とホテルの予約と合わせて、空港からホテル・目的地までの送迎を予約することもおすすめです。慣れない土地や、治安に不安のあるエリア、都市部ではない場所を訪れる場合は、特に強く推奨します。

日本語を話せるドライバーを選べる場合もあります。通常、日本語を話せるドライバーの場合、費用はやや高くなります。日本語を話せないドライバーの場合でも、英語は通じることが多いです（絶対ではありませんので、予約時に確認しておきましょう）。予約時に行きたい場所やスケジュールを伝えておくとともに、行きたい場所などを英訳したメモを用意しておくとスムーズです。

レンタカーで自分で運転する方法もありますが、その国の交通ルールや慣習も知っておく必要があります。また、治安や道路事情などを把握し、安全な道を選ぶ必要があります。観光客が判断することは難しいので、費用はかかりますが、土地勘のある信頼できるドライバーに任せた方が安全です。

なお、国際免許証をもっているだけでは、スリランカでは運転できません。

スリランカ及び日本は共に1949年にジュネーブにおいて締結された「道路交通に関する条約（通称ジュネーブ条約）」に加盟していますが，スリランカにおいては日本で発行された国際運転免許証を所持しているだけでは運転は出来ません。

日本の国際運転免許証をお持ちの方は，あらかじめセイロン自動車協会（Automobile Association of Ceylon）から認証（Recognition Permit）を受けてください。なお，申請には本人が出頭する必要があります。

出典：在スリランカ日本国大使館

シロダーラは最低1週間の宿泊が必要など、短い宿泊では受けられない施術もあるので注意しましょう。アーユルヴェーダの体験施設ではなく、治療を行う施設ですので、その点は理解して行きましょう。

熱帯です。そして、自然の中で暮らすようなデザインのホテルです。すなわち、虫はいます。海辺なので、森の中のエリアよりは少ない・小さいと、滞在時期が一緒だった日本人の方がおっしゃっていましたが、どうしても虫が苦手という方は難しいかもしれません（私も苦手ですが、私の場合は3日目くらいから暖かい目で虫をみれるようになりました）。

オイルを使ったマッサージや、薬草サウナ（よもぎ蒸しのようなもの）の施術を受けることができますが、私が滞在した際は、紙パンツなどの用意はありませんでした。また、効果を高めるために施術後、すぐに洗い流せないこともあります。その結果、施術の内容によっては、下着にオイルがついてしまったり・・・なんてことになる可能性がありますので、汚れても良い下着類を持っていくことをおすすめします。

正式名称は、スリランカ民主社会主義共和国（Democratic Socialist Republic of Sri Lanka）で、インドの南に位置するセイロン島が主な国土です。首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテですが、最大の都市はコロンボです。国際空港もコロンボにあります。

公用語は、公用語（シンハラ語、タミル語）ですが観光地では英語が通じることがほとんどです。通貨はスリランカ・ルピーで、1スリランカ・ルピー = 0.46円 （※2023年7月現在）です。

面積	6万5,610平方キロメートル（北海道の約0.8倍）
人口	約2,216万人
宗教	仏教徒（70.1％） ヒンドゥ教徒（12.6％） イスラム教徒（9.7％） キリスト教徒（7.6％） ※一部地域を除く値
民族	シンハラ人（74.9％） タミル人（15.3％） スリランカ・ムーア人（9.3％） ※一部地域を除く値

出典：外務省HP

2023年7月現在、日本からは成田から最大都市コロンボまで、JAL/スリランカ航空による週3回（火・木・土）の直行便があります。直行便で、9時間20分の空の旅です。

出発地（空港）	到着地（空港）	飛行時間（目安）
NRT：成田国際空港	CMB：コロンボ バンダラナイケ国際空港	9時間20分

スリランカには、「古代都市シギリヤ」や「シンハラジャ森林保護区」などの世界遺産をはじめ多くの見どころがあります。また、日本でもブームとなったスリランカカレーや、お土産にセイロンティー（紅茶）など食でも楽しめます。アーユルヴェーダの治療・施術を受けられる本格的な施設も多くあり、ウェルネスツーリズムや癒し旅としてもおすすめです。

スリランカで、アーユルヴェーダを楽しんで癒されるリトリート旅について紹介しました。ヘリテージ・アーユルベーダ・マハ・ゲダラに宿泊すると、食事やお薬、ヨガ、アーユルヴェーダの施術を受けることができるだけなく、有名な建築家・ジェフリーバワ氏が設計したホテルでリラックスした滞在ができます。アーユルヴェーダとヨガを組み合わせたプログラムで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

本格的なアーユルヴェーダの治療を受けたのははじめてでしたが、5日間の滞在後、また来たい！と思うほどスッキリ、リフレッシュすることができました。正直、苦手な施術もないわけではなかったのですが、トータルでみるととてもよい体験・滞在になりました。

アーユルヴェーダの施術を受け、美味しい食事をしたあと、静かなビーチを眺めながらのんびり過ごす、耳には波の音だけ・・・心も身体も癒されました。

本格的なアーユルヴェーダの施術を受けてみたい方、スリランカでその土地ならではの体験をしてみたい方、バワ氏設計のホテルに宿泊してみたい方は、ぜひヘリテージ・アーユルベーダ・マハ・ゲダラへの滞在を検討してみてはいかがでしょうか。